春節も直前ということで、もはや学内の食堂はおろか、周りのレストランまで休みに入りだしている。
今日は日本人留学生と夕飯に行くことになったのだが、普段行くような店は軒並み休業中のため、少し歩いてしゃぶしゃぶの老舗「東来順」海淀支店に行ってきた。
ちょっとリッチに、ただのお湯ではなく鶏や朝鮮人参やクコの実で出汁をとったスープで、羊肉や羊宝、野菜、ほうれん草メンなどをいただいた。大変美味しかった。
さて、支払いの際、友人がおごってくれることになり、彼が店員に領収書の発行を頼んだところ、店員が突如「領収書を発行しなければコーラのボトル(大)を差し上げるが、どうするか」と迫ってきた。
実は、おととい近所の広東レストラン「何賢記」に行ったときに、同じような体験をしたばかりだった。
この日は、日本に留学中の中国人学生が、日本の先輩のお使いで俺に物を届けに来てくれた。
食事は、「俺がおごります」と言うと先方が先輩の面子を潰さないために固辞するかもしれないと思われたので、とりあえず「先輩からのおごりだから」といって俺が支払い、店員には領収書を請求した。
ところが、店員は領収書の発行を拒否した。こちらは意味がよく分からなかったので少々食い下がったが、結局レシートに判子を押しただけのものを渡されるにとどまり、法定の領収書(現金の当たるスクラッチくじが付いてる)は発行されなかった。
中国では日本と違い、領収書の様式は国家税務局が一括管理しているらしい。なので、正式な領収書を発行しなければ、その売り上げは存在しなかったことになるので、以下略。
逆に、客も法人で、飲食代を経費で落とそうとしている場合などは、戦いになるのだろう。
我々のような数人の個人客の領収書を発行しないことで、いったい店側にとってどのくらいの利益になるのだろうか。
問答無用で領収書を発行しなかった「何賢記」は論外として、「東来順」の「コーラ1本で買収」というのは相場なのだろうか。
どうせ店が発行を拒否する以上、今後レストランに行くときは、始めから「我々は領収書が要らないので料理を1品無料にしろ」とか持ちかけた方がいいのかもしれない。
というような間違った考えを持つ人が現れてもおかしくはない。実にけしからん。