台湾に来たらパパイヤ・ミルクを飲む。それは決まりなのだ。
台湾5日目。
今日は中国国民党の党史館に行ってきた。下の記事で書いた、エバー航空の創設者に買収された国民党本部ビルの中にある。
昼になると、資料閲覧室で何やら作業をしていた数人の台湾人グループが、「この近くには食事ができるところがないので、連れて行ってやる」と声をかけてくれたので、喜んで同行した。
話していると、その中のひとりは私と共通の知人が何人もいることが分かった。最近よく感じるのだが、世間は狭い。
食事は台湾でそこら中にあるタイプの、道路に面した小さな食堂で、茹でた豚レバーの乗ったあっさり味のスープ麺をいただいた。
午後は再び党史館に戻って、後から来た日本人の先輩2人と合流し、職員さんに館内の書庫などを案内してもらった。
国民党は先の選挙で馬英九が総統に当選し、8年ぶりに政権を奪還したものの、選挙に使いすぎたとやらで財政状況が厳しく、党の所蔵する本などの管理費用は相当切り詰められていると言われている。
おかげで、せっかく多くの資料を所蔵しているにもかかわらず、目録が整備されていないので一般利用者が目当てのものを探すのは難しく、また広い敷地にダンボールに入ったままの多くの資料が放置されており、まさに「死蔵」といった様相を呈していた。どこかの大金持ちがこの状況を憂いてテコ入れしてくれることを祈りたい。
このあと、夜は久しぶりに会う台湾の友人や、台湾留学中の先輩らと、賑やかな庶民の店で食事を楽しんだ。
さて、話は戻って昼食後のことなのだが、私は日本円を台湾ドルに両替するため台湾人グループと別れ、炎天下を銀行へ向かった。
最初に道を聞いて教えてもらった銀行では両替サービスをやっていなかったため、さらに先の銀行まで歩く羽目になってしまった。
その途中、見つけてしまったのだ。牛乳大王を。
牛乳大王というのは、ミックス・ジュースのチェーン店である。その看板メニューこそが、上の写真の「パパイヤ・ミルク70元(約250円)」なのである。
台湾でパパイヤ・ミルクはどこにでも売っている飲み物である。パパイヤと牛乳と、あとは店によって蜂蜜だったり練乳だったり謎の粉末だったりで味付けをして、ミキサーでガーッとやったものが出てくる。
これまでに何か所かで飲んだことがあるが、「牛乳大王」のは①甘すぎない、②パパイヤ比率が高い、などの理由から、数年前に『地球の歩き方』の宣伝を見て初めて試して以来のファンなのだ。
台湾の友人からはスイカ・ミルクもお勧めされたが、飲んでみたもののいまいちピンと来なかったので注意されたい。